バカンスで知識を磨く

コルティナには、5つの美術館や博物館、展示会場、天文台、そしプラネタリウムなど文化的施設があるので、バカンスで文化的な興味を深めたり、新たな趣味を見つけたりすることができます。さらに、特に観光シーズンにはアートギャラリーやフォトギャラリーが多くオープンし、山の美しさとアートの美しさの共演をお楽しみいただけます。

アンペッツォ民族博物館

その昔、コルティナの製材所だった場所にあるのが、この博物館です。長い歴史を刻んできたこの建物は改修され、現在はさまざまな発掘品や衣類、資料、作業道具など、コルティナに住む人たちの昔の生活様式と伝統を垣間見ることができるようになっています。この博物館では、牧草地や森といった山がコルティナの伝統と歴史にどう影響してきたのか、観光ブーム以前の渓谷での住民の暮らしぶりを知ることができます。

マリオ・リモルディ近代ア ト美術館

マリオ・リモルディ近代ア ト美術館

コルティナで生まれ育ったアートコレクターで、1956年のオリンピックの際は市長を務めていたのがマリオ・リモルディです。彼のアートへの情熱を通して、1940年代から60年代にかけて、コルティナを訪れていた多くの独創的アーティストと知り合った彼は、彼らから多くの作品を購入したり、貰ったりすることで素晴らしいコレクションを収集してきました。中でも絵画は素晴らしく、この美術館のコレクションの中核となっています。現在、リモルディ美術館は、デ・ピシスやデ・キリコの作品を含むイタリアで最も重要な現代アートコレクションを有しており、テーマを設けた特別展を開催しています。

リナルド・ザルディーニ古生物博物館

不思議な話ですが、はるか昔、このドロミーティは海の底でした。数百万年の地殻変動によって海底が隆起して出来上がったのが、この美しい山々です。そのため、現在、岩石から多くの化石、特に海洋生物の化石が多く見つかっています。

リナルド・ザルディーニ古生物博物館では、ヨーロッパ随一のコルティナとその周辺で発見された数々の化石を通じてドロミーティの地質史を学ぶことができます。

第一次世界大戦野外博物館

マリオ・リモルディ近代ア ト美術館

第一次世界大戦の際、コルティナはオーストリア=ハンガリー帝国軍とイタリア王国軍の激しい戦闘の舞台となりました。チンクェ・トッリとラガツオイ、サッス・デ・ストリアに囲まれたエリアでは、今もなお塹壕や砲座など戦争の残骸を見ることができます。いくつかの砲座は修復され、大きな野外博物館となっており、リエナクターやガイドと一緒に訪れることで、その時何が起こったのか、最前線で兵士たちがどう生活していたのかを詳しく説明してもらうことが可能です。

第一次世界大戦の砦だったトレ・サッシ要塞もこの第一次世界大戦野外博物館の一部になっており、多くの戦争遺品が展示されています。

アレッサンドロ・ディマイプラネタリウム

このプラネタリウムでは、天井に映し出される星や星座、銀河、そして解説映像を通して、宇宙、星、惑星の秘密に迫ります。アレッサンドロ・ディマイプラネタリウムは、オリンピックアイススケート場に隣接しており、町の中心からも歩いてすぐの場所にあります。コルティナ・ステッレ協会メンバーと一緒にプラネタリウムを楽しむことも可能です。プラネタリウムの見学とコル・ドルシェにある天文台をセットにすると、プラネタリウムで解説されたものを自分の目で見ることができます。

ヘルムート・ウルリッヒ天文台

人工的な明かりがほとんどない山で見る月や星ほどに幻想的は風景があるでしょうか。コルティナでは、この素晴らしいロケーションでのガイドツアーや月面観測ツアーを企画することが可能です。天文台から歩いてすぐの山小屋コル・ドルシェやワインバーマシでのディナーと組み合わせてみてはいかがでしょうか。